谷口雅春先生の直筆ご原稿

谷口雅春先生の昭和50年代の「生長の家」誌3月号巻頭言の 直筆ご原稿の写真を掲載致します。 尊師の直筆ご原稿をご覧になり、尊師のお心に触れて頂きたい と思います。

 

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          谷口雅春先生のご原稿

     「生長の家」誌 昭和5?年3月号巻頭言

     「骨髄性白血病に就いて」               谷口雅春

 或る少年の骨髄性白血病で鼻血が出て止まらないのを何とか癒したい希望の下に、全身の血液の交換輸血が試みられていゐる事實が新聞紙とラジオとを賑はしてゐるが、私が木曽福島へ講習旅行をしたとき、或る子供(男女性は忘れた)が白血病で全身の皮膚から血を噴き出してとまらないで医師が絶望の宣告を下して、最後の頼みは宗教に依るほか仕方がないと、長野縣岡谷市の木村周吉氏が招かれて往ったときの話しをきいた。

 木村周吉氏は生長の家の精神分析的観察によってかう云って助言したのである。「人間には赤血球と白血球がある。赤血球は赤いから陽である。陽は男だ。白血球は白いから陰である。陰は女だ。白血病に罹って、白血球が過剰になって赤い血を皮膚の外へ追い出すと云ふのは、夫婦の中で、陰である女性の勢力が旺んになって良人を剋してゐる心のあらはれである。だからこの子供の母親は、良人に対して絶対無我になって、唯ハイハイと随い、唯素直に良人に感謝する心にならねば救からぬ」と指導したのであった。実際その家庭は嬶天下であったのである。子供の母親はいたく感動し、みづからを反省して良人にわびたのである。間もなくその子供の出血は停まり、白血病は完全に治ってしまったのであった。

 これに似た病気で紫斑病と云ふのがある。やはり血液成分の異常から、全身の皮膚に紫斑を生じ、高熱を発して皮膚から出血して死の転移を見るのだそうである。

 唯今、大阪駐在の生長の家本部講師江藤嘉吉翁がまだ尚美堂と云ふ貴金属商をしてゐられた頃のことである。阪神間の有名なる医学博士S氏から電話が罹って、「来て貰ひたい」と云はれる。時計か貴金属のことででもあるかと思って問ひ訊すと、「娘が紫斑病で医学博士が三人立會ってゐるけれども絶望状態である。その娘を救けたいから、精神指導に来て欲しい」と云ふことであったのである。江藤翁はS氏邸を訪問して病人を観察し、「肉体の中から血液が噴き出すのは、血肉争ってゐるところの近親者間の心の葛藤のあらはれであるから、その争ひを反省して調和したら治る」と指導したのである。実はS氏は兄弟とも医学博士で、何かその兄弟の間に血族相争ふ感情の衝突があったのださうである。S博士は大いにそれを反省して兄弟互いに心が調和すると共に、さしも重症であった紫斑病が治ってしまったのである。爾来S博士は生長の家の信仰に入り、他で絶望だと宣言された患者にも無数の治験例を挙げてゐるとのことである。

 S博士の氏名を伏せて置いたのは医師の家族広告になっても可らぬからと、家庭のことが多少関係してゐるからである。



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