「光の進軍」の由来


 
 「光の進軍」 のホームページの名前は平成15年のある日、ふと頭に浮かん で来たものを、委員会へ提案したらそれは良いという事になり決まりました。
 しかしながら、谷口雅春先生著「古事記と日本国の世界的使命」のご本を読ん でいくと、 古事記講義の中であちこちに 幾度となく出て来るのが分りました。 今、考えますに、光の進軍は下記の如く、「無」に対する「実在」の進軍、「暗」 に対する「光」の進軍であり、神が創造されるところ「暗」は「光」の前に征服 されざるを得ないのでありますので、自然にこの名前が付いたと思われます。

 谷口雅春先生のみ教えを、真摯にそのまま受け継ぎ、正しく人々に伝え、正しく後世に残さんとする私たち「学ぶ会」の活動は、将に「光の進軍」そのものであります。


1.

天地陰陽産霊の人格的御表現 (P19)

「是(こ)の水母(くらげ)なす漂(ただよ)える国を修理(つく)り固め成せ」

漂える国とは、古事記の最初に書いてある『水母なす漂える』を略したのでありますが、『水母なす』とは、水母のように片栗粉を溶かしたよあに、どろどろして漂うている国という意味にも掛けてありますが、実は『暗気なす』の意味であります。創世記に『地は定形なく曠空くして暗黒淵の表にあり、神の霊水の面を覆いたりき。』というのと一致するのであります。創造というのは、虚なる暗(やみ)を征服する光の進軍なのであります。


2.
天照大御神、速須佐之男命 宇気比 (P75)

実在界の一切は天照大御神によってその存在を支えられているのであります。ここには、『実在界』の代表者として天照大御神を見立て、『暗』なる『空』なる鼻より生まれ給いし須佐之男命を『無』の世界の代表者として見立て、『実在』なる大生命が『無』には働きかけて、其処に現象界が創造せられる原理が書かれているのが『各々宇気比て御子生まむ』といわれた条(くだり)であります。
・・・創造というのは『無』 に対する『実在』の進軍、『死』に対する『生命』の進軍であります。

3.
有難いという言葉の力 (P143)

そこで、こういう事件を惹起した建速須佐之男命がその責を負われて、厳めしい髯を脱かれ手足の爪を抜かれて、そうして神夜良比夜良(かむやらいにやら)われた──即ち追放せられたというのであります。髯を抜き、爪を抜いたと申しますと、如何にも残酷なことをした、とお考えになるかも知れませんが、こけはそうではない。穢れを浄め、散発をして差上げ、明るい姿にして、神退(かむやら)い──即ち神の子として追放せられたのであります。如何に天照大御神の天地経綸の機織の邪魔をするものでも、一たび天照大御神に近づきますと、このように光に化せられ、以前よりも明るき姿になり、神の子としての手柄を立てて赦されるという余裕を与えられるのであります。



谷口雅春先生を学ぶ会


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