『教義の大綱』について
谷口雅春先生は生長の家を教化団体として貫こうとされていましたが、文部省の強く宗教結社となるように指導があり、昭和15年4月1日、それまでの教化団体から宗教結社生長の家として出発することになりました。 生長の家が宗教結社となったため、「教義の大綱」、「奉斎主神、安置仏等の称号」が次ぎのように決められました。 |
---|
教義の大綱 |
「国体を明徴にして皇室の尊厳を明にし、各宗の真髄を天皇信仰に帰一せしめ、尽忠報国、忠孝一本の国民精神を昂揚し、悪平等を排して一切のものに人、時、処、相応の大調和を得せしめ、兼て天地一切のものに総感謝の実を挙げ、中心帰一、永遠至福の世界実現の大目的を達成せんことを期す」 |
---|---|
奉斎主神、 安置仏等の称号 |
道場又は集会室に特に顕斎せる主神又は安置仏なし。心に幽斎する主神としては宇宙大生命(みおやのかみ)(その幽之幽なる神として天之御中主神、幽なる神として天照皇大神、現人神として天皇)を礼拝す。宇宙大生命は宏大無辺にしてその仁徳一切に及び一切を包容するが故に、各自は祖先伝来の宗教を信じ又は自宅にて如何なる斎神又は安置仏を奉ずるも差支えなし。宇宙大生命の道を顕楊し、日本国威を発揚し、皇威を顕楊する東道(みちびき)の神として心の幽斎する副神として生長の家大神(『古事記』『日本書紀』に顕れたる住吉大神即ち後に塩椎神、仏典に顕れたる釈迦、観世音菩薩及びその応化仏、基督教の『黙示録』第一章に現れたる七つの燈台の点燈者)を礼拝す。 宇宙大生命(みおやのかみ)は宇宙生命の根本実相にして、宗派に偏らざる哲学的表現を用うれば「生命の實相」なり。この意味にて道場又は集会室に「生命の實相」又は単に「實相」の掛軸を掲出することあり。 |
谷口雅春先生により、ここに教義の大綱が示されています。ここには生長の家発祥の根本が説かれています。 谷口雅春先生は一貫して「国体の明徴化」「ご皇室の尊厳の闡明化」「各宗の真髄を天皇信仰に帰一化」することを生長の家の根本使命とし、大調和、総感謝、中心帰一、永遠至福の地上天国実現の大目標ために実際運動を起すことを宣言されています。 生長の家は根本に「天皇国日本の国体を護持」する使命を持って実際運動をしていく宗教団体でなければなりません。その上で、人時処に相応した實相世界の至福を個人個人に実現し、以って社会全体、世界全体を實相世界の映しとして、天皇陛下を中心しとした一君万民の大調和世界を実現していく使命があります。そこの根本を失った時、生長の家は生長の家でなくなります。 そのために、今一度 『教義の大綱』 に帰って、谷口雅春先生のご意志をかみ締めたいものです。 |
---|