谷口雅春先生の
日本国家への偉大なるご業績(上)

太田川幸彦

(月刊「谷口雅春先生を語る」通巻第5号から転載)

谷口雅春先生への絶賛の言葉

 この度 『月刊谷口雅春先生を学ぶ』 という機関誌が発行されました。その刊行 の趣旨は 「創刊の辞」 の中に書かれているわけでありますが、この中にはこのよ うに書かれています。「谷口雅春先生のご著書をひもとき、史実によってその偉大な ご業績を追い、もろもろの資料を質し、あわせて身近にかつ永年谷口雅春先生のご 薫陶をお受けになった先達方のお話を拝聴し、み教えの真髄を究明し、編集し、記 録に残す。」 と書いてあります。それで、仙頭泰先生、菊地藤吉先生はじめ諸先生 方のお話を伺ってきたわけですが、私もこの 「創刊の辞」 にありますように、谷口 雅春先生のご著書をひもとき、史実によってその偉大な御業績を偲びたいと思いま す。

 まず、谷口雅春先生に寄せられた各界からの言葉をご紹介申し上げます。これは ご存じの方が多いかと思いますが、立教五十年は昭和五十四年に当たります。その 年に 『生長の家に寄せる各界著名人の声 光のこだま」 という小冊子が発行され ました。この中には政界、財界、あるいは言論界、宗教界、とにかくあらゆる分野の 当時の第一人者と言われる方達、約八十名ほどがそれぞれ谷口雅春先生あるいは 生長の家に対する絶賛の言葉を寄せておられます。これを全部は紹介できませんが、その一部をご紹介したいと思います。

 まず、鳩山一郎元総理大臣でありますが、この方は谷口雅春先生との共著を出して おられます。この 『光のこだま』 には「新時代のバイブルの出現」と題する一文が載 っております。「私は先年来「生命の実相』を愛読しているのであるが、この書に盛られ ている内容は、哲学、宗教、心理学、教育学等すこぶる多方面に亙っているので、簡 単に名称づけることは困難である。しかし、私はこれを概評して「近代人間学』と名づ けたい。更にいうならば『本来の完全なる人間』を引き出すがための 『新時代のバイ ブル』 である。(中略)『生命の実相』を宗教的方面から見た場合には、近代的な万人 の宗教ということが出来る。従来キリスト教と仏教とはその教説において各々主張する ところが相違い、相反し、両教互に論駁すること数百年に及んでいるのであるが、『生 命の貫相』 においては、両教最大の相違点であるところの、キリスト教の所説「神が 宇宙を創造した」という説に対し、仏教は「無明が宇宙を創造した」という、この相異な る両説が見事に解決され渾然と融和している。」
と書かれておりまして、まさにこの生 長の家において、万教帰一の教えが示されている。そのことを鳩山一郎氏は高く評価 されています。人物を称える場合、政治家の文章は、得てしてありきたりな文章が多 いのですが、鳩山さんの場合やはり『生命の実相』を相当読んでいらっしやるというこ とがわかるのではないかと思います。

 それから「憂国の情に敬意」と題しまして、当時の参議院議長安井謙氏の言葉があ ります。「昭和四十一年、私が総理府総務長官として建国記念の日法制化実現に全 力をあげている時、本当に院外の運動を盛り上げ、且つ推進したのは、谷口雅春先 生の意を体した生長の家の皆様でありました。皆様が急遽開いた自民党本部に於け る 『建国記念の日法制化実現全国婦人総決起大会』が法制化実現への道を切り開 いたのでした。」と述べておられまして、建国記念の日の法制化のため、いかに生長の 家が果たした役割が大きかったかの具体的な証言になっているわけです。

 次に元最高裁長官石田和外先生。この方はご存じのとおり、元号法制化実現国民 会議が昭和五十二、三年頃に結成されますが、その元号法制化実
現国民会議の議 長をして下さった方であります。元号が制定されたのは昭和五十四年ですが、「愛国、 慈愛の長者」と題して谷口雅春先生に賛辞を贈っておられます。少し読み上げますと、 「谷口先生が真に敬神、愛国、慈愛の長者であり、生長の家が常に日本国の隆昌、 皇室の御安泰を祈願せられていることは、天下周知のことであるが、今や国の内外の 諸情勢はまことに寒心に堪えないものがある。住吉大神が民族危急の時に顕現され、 宇宙を浄化し、国家を鎮護し給う神さまであること古事記の明記するところであり、生 長の家が特にこの神さまを荘厳し、斎き祀って、国民各自の自覚と努力を振興せんと される御意図は、まことに尊いことである。」つまり石田先生は、生長の家が住吉の大 神を奉斎しているということ、そしてこの住吉大神が国家鎮護・国家救済のための神さ まである、そういう国家の危機に当たって出現される神さまであるということをよくご存 じであったということです。そしてその神さまを奉斎している教団、それが生長の家であ るということを、はっきり見抜いていらっしやつたわけです。そういう意味で、これも単 なるおざなりの言葉ではないということがよく分かります。非常に石田先生の慧眼と言 いますか、ずばり生長の家の本質を見据えておられることが分かると思います。

 また 「いのちの恩人」 と題した日経連会長桜田武氏の文章もあります。実は経済 界では、この桜田さん以外にも多くの方が、『生命の賓相』 を青年時代から愛読した という話を聞いておりますけれども、その当時の経済界の代表的な一人として桜田武 日経連会長が一文を寄せているわけです。「谷口先生は私の生命の恩人でいらっし やるのでございます。私は昭和十四年に陸軍歩兵少尉で招集を受けましたが、その後 四年間、『生命の賓相』と 『正法眼蔵』 ばかり読んでいたのであります。道元禅師も 日本仏教の先達としておそるべき思想家だと思いますが、本当に分かりやすくお書き になっていらっしやる谷口先生の 『生命の貧相』 も誠におそるべき本だと思います。 私はおそらく二十五、六回読んで、そのお蔭で精神の安定を得て無事に帰ってまいっ たのであります。」『正法眼蔵』と並べて、『生命の貴相』 がおそるべき本なのだという ことを述べておられる。

  そしてその次に、明治神宮名誉宮司の伊達巽先生の 「超人的御活動」という文章 が載っています。「谷口先生は夙に信仰の妙境に徹せられ、その崇高なる信念と、該 博なる学徳を以てせられる超人的な御活動は実に端促すべからざるものがあり、国 の内外を問わず等しく敬慕して居る所であります。」

 伊達巽先生は神社界を代表する方でしたが、更にその神社界一番の論客であり、 民族派きっての理論的指導者でもあられた葦津珍彦先生も 「偉大な功業」 と題しま して、「いつも生長の家が、明快な教育と活動的な組織をもって、国民精神恢復のため に、五十年の着実な歩みをつづけられた功業は偉大である。私は、その歴史的な功 業に敬意を表する。」 と述べておられます。

 さらに仏教界、またいわゆる新宗教と言われる宗教団体の方々からも絶賛の声が挙 げられております。その代表格という意味で、庭野日敬立正佼正会合長の文章をご紹 介します。「万教帰一に感銘」 と題する文章ですが、「私は、谷口先生が説かれました 万教帰一という言葉が最も好きなのでございます。すべての宗教が帰一であるというお
考えを私は心から尊敬申し上げ、先生の御活躍を念じているものでございます。私も先 生がはじめられました社会に光を与える光明化運動と同様に、社会を明るくする運動を 行なっております。あらゆる万教が帰一であるという考え方は、お釈迦様がお説きにな った一仏一切仏の精神と全く一致していると思うのであります。谷口先生の御健勝と御 活躍を心よりお祈り申し上げます。」 と、谷口雅春先生を絶賛されています。

 また小田村寅二郎先生は、亜細亜大学教授で国民文化研究会理事長でいらっしやつ た方ですが、「生長の家の”救国・憂国の諸活動″ は実に顕著な貢献を果たされ、戦 後のわが国を滅亡の淵に至らしめなかったのであります。日本の正しい伝統を守る旗 手にふさわしい生長の家の今後に深く期待します。」とはっきり言われております。
 それから言論界からは当時のサンケイ新聞社社長鹿内信隆氏が賛辞を寄せていま す。「谷口先生から『占領憲法下の日本』という本を頂きまして、久しぶりに親から思い 切り頭を殴られたような感動で拝読致しました。(中略)戦後日本は物質的には復活致 しましたが、私共大人は世界に冠たる日本の国を築いてくれる青年をつくらなければな りません。その意味で私共は谷口先生に御指導戴きたいものであります。」

 さらに国際政治評論家であった斎藤忠先生は、「戦後三十余年。荒涼たる精神的荒 廃の中に、祖国の真精神の復活を説かれた谷口総裁の存在こそは日本の救いであっ た。天いまだ日本を亡ぼさざるを信じ得たのは、この敬慕する先覚を知った時である。」

 このように素晴らしい絶賛の言葉が各界から寄せられているわけであります。この事 実を初めて知ってびっくりしていらっしやる方もいるかも知れませんが、私もこれを初め て読んだときは本当に驚きました。私共は生長の家の中にいて、ここまで外部の方々か ら谷口雅春先生あるいは生長の家教団の果たしてきた役割が高く評価されているとは 気付きませんでしたから、非常にうれしく思ったことがあります。

谷口雅春先生追悼の言葉
 
 次に、谷口雅春先生が昭和六十年六月十七日九十一歳で天寿を全うされました。こ の時にも各界
から様々な追悼の言葉が寄せられています。聖使命新聞昭和六十年八 月一日号からその一部をご紹介します。

 まず、伊勢神宮大宮司の二條弼基氏。「わが国宗教界にひときわ強烈な輝きを放って いた巨星生長の家の谷口雅春総裁様が、このたび天寿を全うされ昇天されました。謹 んで哀悼の誠をささげます。(中略)谷口様はまた愛国の情並々ならぬものがありました から、世情騒然の時機には、宗教家としての使命感から、敢然と起たれては警醒示唆 を呈されました。その理非をわきまえた行動力には、敬意を表する次第であります。いま は、在りし日の谷口様の面影を忍びつつ、ご功績を顕彰すると共に、泉下の平安を心か らお祈りして追悼の辞といたします」と書いていらっしやいます。

 熱田神宮宮司篠田康雄氏は、「生長の家の創始者谷口総裁が先般御逝去になったこ とは、何とも悔まれてならない。(中略)さて先の聖戦は痛恨きわまりない結末に終わっ た。当時、わが国は荒廃の中で、しかも反動的な風潮によって混乱にゆれた。次々に出 る占領軍の指令は、日本が再び世界の脅威とならないためにと云うが、実は植民地化を狙う過酷なものであって、国の存立を支える美しいものが日ごとに崩れ去ってゆく様は 、実に耐えられない悲哀であった。識者はこれを憂い、その護持に狂奔した。このとき翁 は敢然と先頭に立って、狂潤を既倒に帰そうと努力されたのである。その精神は崇高で あり、その御努力は寧ろ凄愴であって、われわれも亦、陰に陽に御協力いたしたのであ る。この偉大な翁の精神と願望とは、必ずや今後も生長の家に継承せられて、美しい日 本を成就せしめるものと確く信じて疑わない。」 と、このように生長の家に期待していら っしやったわけです。

 そして、明治神宮宮司の高澤信一郎氏も、「愈々大きなご存在に」 と題され、「生長の 家は戦後逸早く国民の精神的復興に立ち上がられましたが、それは谷口総裁の愛国の 心、そして深い天皇崇拝のお気持ちから発せられたものでした。(中略)これから志をお 継ぎになる皆様も、谷口総裁のお気持ちを体し、心を一つに協わせて努力し、立派にご 使命を果して行かれるものと確信いたします。」 現在の教団が本当にそうなっているの か、非常に悔やまれる次第でありますが、こういうこ
とを強く期待していらっしやつたわけ です。

 そして、作曲家として有名であった黛俊郎先生、この方は 「日本を守る国民会議」 の 議長もされた方ですが、「重大なる生長の家の教え」 と題しまして一文を寄せておられ ます。「人間が人間として生きて行く上で、宗教を抜きにして考えるわけにはいきません。 (中略)そうした観点から、あらゆる宗教の綜合、あらゆる神々の遍在を説かれた谷口 雅春先生の教えは、いわばキリストをも釈迦をも超えたものとして重大です。これによっ て初めて、仏教も神道もキリスト教も、同じ (神) という超越的存在に帰一するものとし て綜合されました。この教えの重大性は、科学の発展によって(神)を失いかけている現 代の危機を救うものとして、無限に大きいと言えるでしょう。」 これもすごいご文章です。  それから大石義雄先生の 「谷口先生の御逝去を惜しむ」。大石先生は京都大学名 誉教授で憲法学者、改憲運動の先頭に立たれた方ですが、「戦後日本は占領軍によっ て占領され、占領軍は、まず神道指令を日本政府に交付し、日本国存続の精神的基礎 を破壊しようとした。その具体策は、その
後日本に制定させた憲法すなわち日本国憲法 を見れば明らかである。雅春先生は、いち早くこのことに気づかれ、大胆率直に、日本 国憲法を破棄することなしに祖国日本の復活を期待することのできないことを世に訴え られておられる。そのとおりであることは、戦後四十年の日本の実情を見れば明らかで
ある。」

 また、薬師寺管長の高田好胤氏も「偉大なる先達の遺風」と題された一文を寄せてお ります。「燕雀安(いず)くんぞ鴻鵠(こうこく)之志を知らんやです。私如き小器が巨人の 追悼など、まことおこがましい沙汰は群盲象を撫づるの類であることを充分に弁えつつ も、敢て追悼の意を表させて頂きます。〔生長の家信徒の方々のお姿〕 に接して思う事 は故総裁先生のみおしえがその人々にうるわしく薫染しているという事です。そしてその 功徳の海で深く身の清めをいただいておられるのを感じます。先生は神・佛・基を貫く真 理と日本の伝統を以て殊に戦後の陰風、怒号、濁浪の如き世間、人心をあるべき方向 に薫化されましたが、これが現在の我が国が混迷の淵からの救済に大いなる導きの如 何ばかりなるものであったかを思わずにはいられま
せん。偉大なる先達の遺風に景仰 の念ただならぬものを覚えます。」

 世界救世教教主であった岡田斎氏も献歌五首を寄せております。そのうちの三首をご 紹介します。

  賜りし「甘露の法雨」げにここに
             永久(とわ)のみいのち生きたまいけり
  新しきいまの時代の聖書(バイブル)と
             読みつがれなん「生命の実相」
  万教のうえにみ力垂れさせて
             世界ひとつに結ばせたまえ

 その他、先ほどご紹介した立正佼成会の庭野日敬氏、伊勢神宮の幡掛正浩先生など 多くの方々の声が寄せられております。

 最後にもうお一人ご紹介しておきたいと思います。それは、聖使命新聞ではなく、『理 想世界』誌の昭和六十年十月号、谷口雅春先生追悼号の中に詩人の浅野晃先生が寄 せられたご文章です。「不朽の偉業を残されて」という文章です。その中で、「先生はこの 世を去って霊界に移られたのであります。そして、霊界にあって、いままで通りに、活動 をおつづけになられるのです。すなわち、この美しい私たちの祖国、日本国、を守るために、いよいよ力づよい働きをつづけられるのです。」と書いた後、楠正成公が足利高 氏とのあの湊川の戦いで自決される最後の時に、七度この世に生まれてきて必ず賊を 滅ぼしてみせる、いわゆる「七生報国」ということを言われました。その故事を引用され まして、「正成は、このようにして、この美しい天皇国日本を守りぬいたのです。だから、 いまも大楠公とうたわれて、わが日本の守り神となられたのです。私は谷口先生も、現 代の楠公であると思います。先生ほど、日本を愛し、皇室を尊崇された方は、少ないで しょう。(中略)敗戦という未曾有の危機に際して、谷口先生は断乎としてこの国体を守 り通されました。先生の偉業は不朽です。先生の偉業はわが国史の上に、永遠に讃え られ、語りつがれてゆくでしょう。」このように述べておられるわけです。こうした声が続々 と寄せられていたわけであります。

谷口雅春先生への献歌五首

  実は私も谷口雅春先生がお亡くなりになられたときに、拙い歌でございますが献歌を つくらせていただきました。五首ありますが、読ませて戴き
ます。

    巨星落つのことばさながら逝き給ふ 師は億兆のひとを救ひて
    哀しみの止むことぞなし父に継ぎて 教えの親も失ひしかば
    国とひとのいのちのまこと教え給ふ 師の君なくば吾れあらぎりき
    師の君の憂国の思ひいや継ぎて 民族のいのち救はぎらめや
    法統をわれら継ぎゆかむ 頼むべきひと師の君に背きたれば

こういう歌であります。
 少し説明させて戴きますと、第一首目は、谷口雅春先生のみ教えによってどれだけ多 くの人々が救われたか。それはもちろん日本だけではありません。世界の国の人々が 救われた。それをそのまま歌にしました。

 それから第二首目は、実は昭和六十年に、私の父も谷口雅春先生に先立つ一カ月前 の、五月二十八日に亡くなっております。そしてその直後に雅春先生が亡くなられました 。非常に悲しみが深いものがあったわけですが、それがこういう歌にな
りました。

 それから第三首目ですが、後で現在の憲法改正問題についても触れるつもりですが、 憲法改正運動にとっての一番の根幹であり課題は何かと言うと、「国家とは何か」、また 人権とよく言われますが、「人間とは何なのか」、これが明らかにされないまま、いくら憲 法改正を叫んでも、所詮は技術
的な問題に終わってしまう。目先の問題に終わってしま います。そういう意味では、「国のいのち・人のいのち」、その本当の真実を教えて下さっ た谷口雅春先生の教え、これを私は今でも非常に大切に思っておりますし、いまの私の 支えになっているわけです。

 それから第四首目は、私が憲法学者を志したのは高校から大学時代の頃です。谷口 雅春先生が憲法改正を叫ばれておられ、その憂国の思いを自分なりに少しでも継いで いくことができないだろうかということで私は憲法学者を目指したわけでございまして、そ れがこの歌であります。

 最後の第五首目ですが、これは、今回、谷口雅春先生のみ教えを正しく継いで行かな ければならないということで、『月刊谷口雅春先生を学ぶ」という月刊誌が創刊されました 。実は、昭和五十七年、五十八年に生政連活動が停止されました。そしてそのころから 教団がおかしくなっていくわけであります。それを私はいろいろと見聞きしてきました。そ こでどうしても谷口雅春先生の教えを正しく継いでいかなければならない。法統は我々が 継いでゆくんだ。非常に不遜な言い方かもしれませんが、教えを私共がきちんと受け継 いでいこうという、その思いを歌ったものです。今回の月刊誌発刊の志の原点は、私に とっては実にこの時にあったと言えるわけです。

日本救済、人類救済が生長の家の教え

以上ご紹介しましたように、谷口雅春先生に対して各界からの賛辞が寄せられ、私自身 も同じ思いでこれまでいろいろな国民運動、あるいは憲法学者として学問に専念してまい りました。生長の家では、「人間神の子・神の子人間」という縦軸の真理と、「三界は唯心 の所現、環境は心の影」という横軸の真理、これが生長の家の教えだと思いますが、こ の教えに基づいて人類光明化運動、いわゆる人類救済を行う。もう一つが日本国の実 顕現のための愛国運動。つまり民族救済、さらには国家救済。こめ人類光明化運動(人 類救済)と日本国の実相顕現のための愛国運動(民族救済)、これが生長の家の教えだ ったわけであります。

 そしてご紹介しました各界からの賛辞は、それぞれ、その万教帰一の生長の家のみ教 えに対して高い評価を寄せ、そしてまたそれ以上に生長の家のこの愛国運動に対して高 い評価を与えていらっしゃったわけであります。生長の家にとりまして
は、この人類光明 化運動(人類救済)と日本国の実相顕現のための愛国運動(民族救済・国家救済)という のは、これはまさに車の両輪のごとき存在でありまして、この片方が無くなったら、生長の 家が生長の家ではなくなるはずなのです。そういうことがこの各界の賛辞からも明らかで ありますし、また後で触れますように、これは谷口雅春先生の具体的な御事跡、足跡を 辿ることによっても明らかになるはずであります。それをぜひともここで確認させていただ きたいと思う次第です。


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