平成16年1月号
ブラジルの同志への手紙 |
中島功氏が平成16年1月号に、ブラジルの仲間からの便りに返事を書かれた、ブラジルの同志への手紙が載っていましたので、この仲間達の声欄に掲載します。 中島功氏の仲間を尊敬され、現今の教団のゆがみに苦しまれるブラジルの同志を労わられ、生長の家本流復活を心より願われている文章です。 |
中島功 ブラジルの同志への手紙 合掌ありがとうございます。 地球の反対側で日本から一番遠い国へ足掛け三世紀も前から移民されて、思いもかけない様々な困難に遭遇しながらそれを乗り越え、数世紀にわたって押しも押されもしない今日の地歩を築いてこられたブラジルの日本人の方々。皆様方に対して、私は満腔の謝意と尊敬の念を禁じえません。 それが今ではどうでしょう。日本人の魂がブラジルの生長の家からも消えつつあるとの嘆きを聞きます。思うにそれは日本本国の生長の家教団の姿がそのままブラジルにも転移しつつあるからではないでしょうか。聞けば昔は「古事記の解釈」を堂々と講義していた先生が、最近派遣されてきたら日本国の「に」の字の語ることなく、専ら横の真理ばかりを講義して終わりにされるそうではありませんか。環境改善の話も増えてきたといいます。 方法は二つあるのではないでしょうか。一つは皆さんがすでに努力されていることです。「生命の実相哲学」の本当のところは、特に縦の真理は日本語でないと伝わらない。だからブラジルから絶対に日本語を絶やしてはならないと考えていらっしやる。皆さんがお出しになっている「圓環」をはじめとする日本語の発行物、それには全面にルビが振ってあって話し言葉のわかる人なら誰でも読めるように工夫されています。そして難しい言葉には注書きがしてあります。また各地で行われている日本語による講習会と誌友会。いろいろな難しさがあるでしょう。大変なご努力であると思います。それがどこまで、いつまで貫かれるのか。困難はあるでしょうが、将来ともに是非続けていただきたい。お送りいただいた「サンパウロ新聞」の切抜きを拝見しても、靖国の問題、天皇尊崇等々、ブラジルには日本ではとうに失われたものがまだまだ残っています。それらの応援を受けて最後まであきらめずに頑張ってください。 そろそろ教団の現体制は批判に耐えられなくなっています。日ならずして瓦解するだろうと言う人が増えてきています。聖使命会を脱会する人が後を断ちません。しかし問題はそのあとです。行く先が日本会議であったりします。ブラジルでもその傾向が現れているそうですね。日本会議は素晴らしい。しかしそれは谷口雅春先生のみ教えが根底にあってのことです。生長の家を見捨てられては困るのです。絶対に神想観と聖経の読誦だけは止めないで欲しい。 |