平成19年12月号

第4回伊勢一泊見真会報告

平成19年9月16日〜17日 

「本流復活・天皇国日本の実相顕現」

─ その感動と感激レポート ─


  去る九月十六日−十七日、聖地伊勢の天照皇大神宮の傍、修行団研修センターに於て、我らが月刊神誌「谷口雅春先生を学ぶ」創刊五周年を記念して「本流の復活・天皇国目本の実相顕現」をテーマに一泊見真会が開催された。
 当時の天候は曇り空で午前中一時雨足が強まる時があったが、米国・日本全国各地から九十三人の同志達が結集した。

第一日目

○見真会は正午からスタート。実相礼拝『甘露の法雨』読誦、開会宣言、神宮を拝して宮城遥拝と粛々と進行して行く。
 「開会の祈り」は大阪の長老七十八歳の吉井裕海氏。定番の型を破り「宇宙浄化の祈り」から入る。そしてみ教え発祥の原点『生命の実相』第二十巻の尊帥大悟の瞬間の描写「どこからともなく大濤の様な声が聞こえて来た。・・・」。古井氏の会場の隅々まで通る冴えたる声。
  続いて当館の澤事務長の御挨拶と大大鼓「日本号」、山鹿流によりドン・ドン・ドーン・ド・ド・ド・ドー お腹の底までの響きに沸々たる心の発揚。

 

 

○十二時五十分、開会の挨拶−中島省治先生。
「学ぶ」誌はこの五年間一回の休刊もなく発行を続けられたのは皆様のおかげ。まさに“無から無限へ”の道を今進んでおり、“天使のほほえみ”の活動もスタート、み教えの凝縮版“合本”も第五集目を刊行出来ました。」と力強く挨拶。

○一時十分、新教連・井上雅夫理事長の挨拶。
「谷口雅春先生御創設の新教連は、現教団からの援助が完全に断たれて危機的状況です。今後とも御支援の程御願い致します。・・・日本人の神国意識は古よりあり、天皇信仰も自然発生して来たものて庶民の生活の中に浸透している。この美しくうるわしい日本民族感情が戦後の教育によってつぶされ失われて行ったのが戦後日本の最大の問題点 といえるのです」─続いて鎌田久子先生指導、聖歌「護国の神剣」を久しぶりに斉唱、魂をゆさぶられる。

○一時四十分、第一講話「人類文明史に於ける昭和時代−天皇国日本と光明思想」−国際総合研究所代表、中島英迪先生。
「日本国体の回復が最大課題」として多くの資料に基づいて諄々と話された。
「日本文明は世界のハ大文明の一つとして中国文明とは別の独立した文明。文明史観では。無窮史観と呼ぶことが出来、天照大御神の御神勅“当に天壌と窮り無かるべし”君が代“千代に八千代に”、谷口雅春先生の“今、此処天国浄土”という風に表現されています。昭和時代とは、欧米文明の挑戦と日本文明との応戦の時代、共産主義と対決し翻弄された時代、そして欧米植民地主義の打破を図った時代でした。大東亜戦争は欧米流の植民地侵略戦争とは本質的に違っていた事は、マッカーサーのアメリカ上院における証言に於て明らかです」
  先生の講話は途中から話者と聴者が一体となり、講師は声を詰まらせて詰り、聴音も眼をうるませ涙をこらえきれず鼻水をすする音があちこちで聞こえる。君民一体、君民一如の天皇国日本の姿、昭和天皇の御聖徳を正に感じ取れた講話であった。

○三時より天照皇大神宮へ日章旗を掲げ出発。内宮神楽殿で御神楽を奉納、内宮御垣内にて正式参拝、御皇室の弥栄と日本国隆昌を心から祈念する。
  不思議にも研修会場へ戻ってしばらくすると激しい豪雨が降り出す。夕食中の参加者はあまりの不思議さに皆は口々に「これは奇跡だ!! 参拝中に降ってきたら車椅子の方も大変なところだった。神様に守って頂いた」と感嘆することしきりだった。

入浴へと移る。

─ 臨時ニュース!衛藤晟一参議院議員が今、この会場へ向っている
 

 

 

 

○六時三十分、聖歌「神霊降誕譜」を斉唱、衛藤晟一参議院議員が拍手に迎えられて登壇し挨拶される。
 「今回の参院選挙に於て非常に不利な状況下で当選出来たのは全く皆様のお蔭です。安倍首相の突如の辞任にもめげず、益々雅春先生のお志を体して尊師の悲願─天皇国目本の実相顕現に向って生命を賭けて進みます」と涙を拭いながら深い感謝と決意を述べられた。
(引きつづく浄心行の時間中、衛藤議員は会場後方の屏風の裏で、多忙の身にも拘らず出発時間ギリギリまで合掌し祈り続けられていた由である。)

○六時五十分、沖縄護国神社宮司・伊藤陽夫先生と中村賢治先生による総本山顕斎方式による浄心行が執り行われた。本日の研修会参加者九十三名と郵送参加者四十四名の浄心の紙が、参加者全員の聖経読誦のうちに外庭にて個人、国家、地球全休のすべての業が火となって浄化されていった。

○七時五十五分、体験談「本当の愛国に目ざめて」
─東京都の犬塚哲爾氏。
「中学.二年の時に、お小遣いで『日本無罪論』を購読した。福岡で仙頭泰先生の講演会に参加し、大学生になって生学連に加入し活動した。一時的には右翼に関係したが、同じ日本を愛する人々でも、単なる右翼的国粋主義と谷口雅存春先生の説かれる愛国とはどこかが達っているとみ教えにより明らかとなり、真の愛国に目ざめて行ったのであります。」と話された。

○八時十五分、第二講話、伊藤陽夫先生による「動ぎなき天皇国日本」が始まる。
「日本の皇室と外国の王室との違いはどこか。それは、生命を賭けてでも守らねばならぬという国民意識の違いであります。戦争の悲惨さを訴えたら戦争はなくなると思っている人々は一見正しいようでも間違っているのです。また宗教的目覚めなき自我の愛にもとづく愛国心は戦争に結びつき戦争を招来します。故に正しい愛国心を養い戦争なき世界を築くためには、どうしても『真理国家日本』の自覚と建設を強く打ち出さねば正しい答えとはなりません」 と、真の愛国心・真の人類愛について『天皇国日本』の“おわりに”部分をも引用されて諄々と説かれて行った。
─ かくて、第一目目の研修は聖歌「実相を観ずる歌」の斉唱と就寝の折りによって終了。終了後も熱血の情溢るる参加者達は、三々五々各自の部屋、談活室、ロビーにて、現在の教団の「今の教え」について、「学ぶ会」の今後について、消灯時間も忘れるほど熱心な話が語り合わされたのである。

 

 

第二日目

◎いよいよ見真会第二日目の朝を迎えた。午後四時半、起床テープの放送と共に全員起床、しかし外は雨模様、止むを得ず内宮御神前での神想観は見真会会場に変更。兵庫県の岡田進氏の先導にて「大日本神国観」を厳修。型経読誦、感謝行そして朝食へと進行。

O「生長の家の歌」斉唱の後、八時より朝の講話

「生長の家立数の淵源」─中島省治先生。
 十一月二十二日の谷口雅春先生のお誕生日を前にして、尊帥の文献を中心として“生長の家は如何にして始められたか”について詳しく説明された。「谷口雅春先生の宗教的使命ある因縁については『神の真義とその理解』第三篇第二章及び第三章に詳しく書かれており、五人兄弟の中で先生だけが養子に出されて高等教育をうけ、紆余曲折の御生活体験を経てヴァキュームオイル会社に就職され、通勤に便利な住吉村へ転宅され、住吉大神の御座所である本往古神社がそこにあったことは産土神その他の高級霊の導きである。かくして『生命の実相』第二〇巻の先生の大悟徹底の瞬間を迎えるのである。結局、谷口雅春先生は住吉大神の御旨を奉戴されて人類光明化運動に励むと同時に、日本国家を護る運動を起こすべく導かれたのです。
 次に、谷口雅春先生の大きな特異点があります。それは学者等によって書かれた雅春先生に関する研究文献は非常に少ないということ。ある学者は“不可解の極みで”とさえ表現しており、学者達が束になっても雅春先生の“全貌”は解き明かせないし誰も“全貌”については書くことが出来ないほど、その御存在は偉大以上のものであったのです。・・・」

○─長島真山氏先導による「笑いの練習」。参加者達は昨日からの高揚感と緊張感の頬をゆるめ、大いに笑って爽快な気分に浸ったのだった。

○八時五十分「テーマ別座談会」に入る。生命尊重、教育、信仰生活、真の愛国、の四つのグループに希望により分け、自由に意見を出し合う。十時五分よりテーマ別座談会」の発表を各グループの代表が行う。その全部の紹介は紙数が足りず報告出来ないが、最も話が白熱化した“信仰生活グループ”の内容を簡略に記す。
 我々の現在の信仰生活の中心は、本当の生長の家のみ教えの大切さという意昧での「学ぶ会」にある。
  現在の「字ぶ会」の現教団に対する姿勢は、A原宿は無視でよい。B「学ぶ誌」は“批判”を載せるべきではない。C“批判”ではなく“正論”である。と大きく三つに分れたが、人数的にはABの無視・批判派は一五パーセントと少数、Cの。正論派〃(虚説に対する正説の主張)は八五パーセントと圧倒的多数と言う結果であった。

○十時三十分より決意発表─これも紙数の関係で発言内容を全部掲載できないため、今回は新しい参加者が全体の一割近くあり、その中から三名の感想と決意を紹介することにする。

@「二年前に『生命の実相』に出会い四十巻を読破。教化部へも行ったが“今の教え”のおかしさに驚いた。そして『学ぶ会』という本流を見つけた歓びは感動の極みです」

A「現白鳩会副総裁・谷口純子氏の“男子出産”の文章内容に疑問を感じて『学ぶ会』に入会しました。」

B「すばらしかった。感動です!。入信時のかつての感動がよみがえりました。子供や孫達にも天皇国日本を伝えたいです。」
 

 

 

 

 

 

 

 

○十一時、仙頭泰光生の「結語講話」
「生長の家と古事記神話の因縁についてお話しします。私達の学んでいるのは、“天地の祖神の道”即ち、“天之御中の理念”です。これこそ、仏教・キリスト教を超えた完成の宗教ですから、胸を張り誇りを持って実践しましょう。古事記神話の神代がそのまま万世一系の御皇室へと現実につながっている。天皇の常に国民を思われる祈りの奥には宇宙の大神の詔=宇宙の理念の継承がある。この様な国は日本以外にはありません。私達はこの真理に目覚めてこの国、日本を大切にして、その光が全世界に向って広がってゆくようにしなければならないのです。
  釈迦を『仏』、イエスを『キリスト』と云うならば“完成の宗教”を展開されて人類を救われた谷口雅春先生は『谷口雅春の大神』であります。私達は常にこの事に思いを馳せ、最高の真理を人類に伝える神から選ばれたすばらしい使命をもった霊の選士として、日本国家と世界の“成仏”を目ざして各々の天分の方向の道でがんばって下さい。これを以って結語と致します」

○十一時二十分 閉会式

天照皇大神宮を拝し、宮城遥拝。閉会の言葉─中島省治先生。
「見真会の閉会はイコール新運動へのスタートです。信仰とは真実の教えを学ぶためにあり、永遠に道を求めてより高い所、より深い所へ進みゆく事です。各地で『学ぶ会』の集会をぜひ開いて下さい。この研究会での熱血あふるる御精進、誠にありがとうございました。」

“実相礼拝”、“閉会の祈り”に続いて、万歳三唱は参加者中の最長老・八十六歳とは思えぬ大元気の声で静岡県で平岡辰夫氏─「天皇陛下万歳! 谷口雅春先生万歳! 学ぶ会万歳!」

 最後は、往時各種の大会の霊的感動を思い起こして“若人の歌”を力強く斉唱、そして二重の輪になり“使命行進曲”の大合唱!・ 一人一人お互いに握手をかわし、見真会参加の感謝と歓こびに浸り、来年の再会を約して帰路へとついたのでありました。

 


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