明るく澄み渡った秋晴れの下、今年も「谷口雅春先生を学ぶ会」恒例の見真会が、聖地伊勢皇大神宮の傍で、二泊三日の日程で開催された。参加者数は七十四名(男性 38 名、女性 36 名)、内初参加者はニ十四名で、すべて『生命の實相』に基づく本当の生長の家信仰の深化を求める人達ばかりであった。
〈第一日目(十月二十三日)〉
■開会式
午後六時二十分、開会宣言、国歌斉唱、宮城遥拝、そして大阪の吉井孝明氏による永年鍛えた張りのある声での「開会の祈り」。最後に魂の底まで響く大太鼓「日本号」山鹿流のひびき!!
○中島省治代表 開会の挨拶
「『尊師・谷口雅春先生の御教えを忠実に学び継承し、本流の復活、天皇国日本の実相顕現を目指す』理念を掲げて、零からスタートした『学ぶ誌』も十一月号で通算八六号、来る新年号で八十八号、平成ニ十三年新年号は通算第百号を迎えます。将に末広がりから百の大台へ!!であります。昨年は光明思想社も設立され、途絶えていた谷口雅春先生の御著書の出版活動も復活、新たに『神癒祝福祈願部』も設置し、これで国家の成仏と個人の実相顕現の体制が整った。倍旧の力で光の進軍を続けて参りましょう!!そして会の発展充実に伴い、『学ぶ』誌の発行人から代表に肩書き変更、に」と挨拶された。
会場には、尊師・谷口雅春先生の大きなお写真が正面に掲げられ、大聖典が安置され、さらに谷口雅春先生が昭和五十七年九月二十七日、「大調和の神示」が天降った同じ日、九州の総本山龍宮住吉霊宮を囲む神山に「七つの燈台」を建立されて刻まれた祈願文
@天孫降臨皇御国成就燈
A伊邪那岐文化成就燈
B伊邪那美文明成就燈
C三界萬霊悉皆実相開顕成佛燈
D地上天国世界連邦成就燈
E萬物一元萬教帰一成就燈
F君民一体地上天国成就燈
の垂れ幕が掲げられ、参加者は生長の家地上出現の目的をしっかりと己が胸に刻み込んだのであった。
■『生命の實相』大輪読会
聖歌「生長の家の歌」斉唱、七時五分「『生命の實相』大輪読会」開始。全員が円座となり、その真中に吉井孝明氏所蔵の『豪華大聖典』が置かれ「生命の實相」全巻の中での最高クライマックスである第二十巻”肉体及び物質の否定”の章を順番に輪読。そこは、谷口雅春先生の純粋でひたむきな求道の過程と、遂に片栗粉が透明になる瞬間と同じ谷口雅春先生の”大悟徹底”の事が克明に綴られた部分。
○元本部講師伊藤八郎先生
−「生命の實相」輪読の意義について
「『生命の實相』は谷口雅春先生の生命に触れる気持ちでひたすらに、只ひたすらに読むことが大切である」と話された。
■ビデオ「生長の家の歩み」上映
八時四十分、ビデオ「生長の家の歩み」上映。谷口雅春先生の生い立ちの記録から、神示天降り昭和四年十ニ月十三日「生長の家」が地上に出現するに至る先生の求道の過程の理解を深めたのであった。
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〈第二日目(十月二十四日)〉
■早朝行事
四時三〇分カッコウワルツで起床。有志のみ(ほぼ全員)内宮神前での神想観に出発。真暗闇の木立の中を長鳴島の声をきき太古の昔ヘタイムスリップした気持ちを味わいつつ神前へ到着。内宮礼拝のあと、神前御垣前で中島省治先生の先導にて「伊勢神宮神前に於ける神想観」を厳修。
一方、大道場では『甘露の法雨』読誦と谷口雅春先生のテープに合わせ神想観「如意宝珠観」を実修。
■ビデオ「天皇・皇后さま国民と共に」上映
続いてビデオ「天皇・皇后さま国民と共に」の上映。両陛下の沖縄ご訪問の様子、沖縄の人々の心を深く御理解され共感され、鎮魂の祈りを欠かされなかった深い大御心が感涙を伴って皆の心に惨み通った。加えて、天皇陛下は独学で沖縄古来の「琉歌」を学ばれ、二十首も詠まれていた事を初めて知った人も少なくなかった。さらにはサイパン島における両陛下の拝礼にも胸を打たれた。
■活動体験発表
感謝行と朝食を経て八時二〇分「実相を観ずる歌」を斉唱。続いて活動体験の報告がなされた。
第一線の信徒の人達に、現教団の今日の実態を正しく理解して頂くと共に、谷口雅春先生の御教えの全相を深く理解して本流復活の意義と必要性を訴え実行してゆくという内容で虚説の闇の中を進む”光の進軍”活動の意義が述べられ、参加者全員に深い共感を与えた。
次に、参加者代表として香川県の森靖子さんの体験発表。「毎月『学ぶ誌』の輪読会を継続中。靖国神社から『日の丸』を取り寄せご近所に配り、祝祭日には沢山の『日の丸』がはためくようになりました。実相に根ざした国家意識・国民意識の確立を目指して勇気と行動力をもって力強く生きましょう」とにこやかな笑顔の内にも強固な決意を披瀝された。
■内宮正式参拝
一〇時、大日章旗を先頭に粛々と内宮正式参拝に出発。内宮正式参拝を済ませ、お神楽奉納。
■真理講話
二日目午後の部は「堅信歌」・「宇宙荘厳の歌」を斉唱、
いよいよ諾先生方の真理の講話ヘ!!
○伊藤八郎先生─『生命の實相』と谷口雅春先生
「谷口雅春先生の一大悲願は人類救済の一語に尽き、絶対的光明思想(唯神実相)で絶対光明生活を説かれた。更に心霊研究を通じて個性ある霊魂の不滅というモノスゴク深いものを庶民の言葉で判りやすく、しかも魂を揺り動かす言葉で説かれた。そして中心帰一の秩序整然たる日本国の本来の相を説かれ、従来の宗教の範囲を超えた大きな世界を開かれた。従って胸を張り自信をもちましょう。」と話された。
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○井上雅夫先生─日本は不思議な国
「日本は誠に不思議な国と世界の人々は観ている。西欧人が幾ら努力しても出来ない事を日本人は自然に成就している。日本人の人間観も古来から”人間は神の子(日子・日女)”と自覚しており、日本は今此処極楽・神代・神の国、従って日本人の使命は”日本人であること”自本の資源は”日本人自身”。この誇りこそ本当の生き方です。」と今年も井上節を披露!!
○仙頭泰先生─すばらしい『甘露の法雨』
「私達は、人間の本質・生き通しのいのちを悟り自覚する事が最も大切で『甘露の法雨』の『人間』の項に詳しく谷口雅春先生はお説き下さっている。神は人間の光の源にして人間は神より出でたる光なり。”ハイ、ハイ、ソウデス”と受け信じ切る事が大切。太陽(真理)に向って進む事、神と共に歩む強い信仰が大切。”真性の人間は神人にして神そのままの姿なり”。この『神人』との自覚は生長の家の信仰のみで他ではみられないのであります。]と力強く説かれる。
■光明思想社・白水春人社長挨拶
「十月下旬、産経・読売・朝日の全国紙及び地方紙に谷口雅春先生著の『古事記と日本国の世界的使命』・『人生の鍵シリーズ』四冊、そして近刊予定の聖経「甘露の法雨七部一切経」の出版広告を掲載。更に『生命の實相』全巻のリニューアル版も発行予定。」と挨拶。
■浄心行厳修
五時五十分より「神と偕に生くる歌」斉唱後、兵庫県の岡田進氏が神官として先導する浄心行を厳修。全員による聖読誦経の中で浄心祈願記載の紙が次々と浄化された焔となって一切の業障が本来無の世界へと還帰。(なお、ご都合で見真会には出席出家なかった四十七名の方々も浄心祈願紙の郵送で参加された。)
■テーマ別座談会
七時十分よりメイン行事の一つである全口参加によるテーマ別座談会。一時間半にわたり活発に討議、そして代表者による報告発表。
@生命尊重グループ
親族殺人、中絶問題等の根本解決は神の生命の自覚に還ることに尽きる。その為には『生命の實相』を開き読むこと、そして輪を広げることが人切。
A教育と経営グループ
子供の教育よりも親の教育が大切。日本の良さを積極的に話し、国旗を掲げ、生命の教育で子供達や青少年を育てよう。経営に当たっては、お国の為になる仕事と正しい中心帰一の経営が大切。
B信仰生活グループ
谷口雅春先生の行かれる所は雨も台風も避けるという円滑化現象が生じていた。この円滑化現象を私達も生活に現すべく真理の言葉で光明生活を送り信仰の深化を図ろう。
C時局問題グループ
最大の問題点は、日本人自身が世界の中の日本に対する危機意識が無く、現教団の総裁も御教えに反し、国家の事は一切言わない。遂には。原理主義者”のレッテルを貼り排斥する。私達は評論家にならず、左傾化した生長の家を谷口雅春先生の中道実相に戻す”本流復帰運動”を強力に推し進める事こそ日本を救う具体的な目標であり活動である。
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伊藤八郎、井上雅夫、仙頭泰、中島省治
各講師 |
〈第三日目最終日(十月二十五日)〉
■「伊勢皇大神宮復興高校生奉仕練成会」記録映画上映。
四時三十分、起床、内宮前神想観班と大道場での神想観・聖経読誦班に分かれて行動。
感謝行と朝食のあと、光明化運動に多くの人材を輩出した昭和三十四年九月二十六日の伊勢湾台風による神域被害復興高校生奉仕練成会の記録映画を上映。当時の参加者、大阪の道源秀實氏の解説を通し目覚めゆく大和魂・無我献身の様子に一同胸を熱くし、聖歌「生長の家高校生連盟の歌」を力強く斉唱。
■聖詩「或る日の生命の国」朗読
八時三〇分、尊師の啓示詩「或る日の生命の国」(『生命の實相』第二〇巻聖詩篇)を大阪の吉井孝明氏が舞台俳優の技をじっくり発揮して、輝子先生が本詩の校正中、”生長の家の神姿”を見られた(聖詩篇一六五頁)という生命の長老が生命の子供達に語りかける言葉を素晴らしい臨場感を以て朗読され、深い感銘を与えた。
■決意発表
見真会も残すところ三時間余り、マイクを次々に廻しての決意発表を行う。発衣者全員の記載は無理なので特に初参加者の声を記する。
「初めて参加しましたが、まるで雅春先生当時のもえる雰囲気の再現に浸ることが出来、感激の涙が出て止まりません。」
「神の子の自覚を新たにし、日本人として生まれて良かったと思います。この見真会はまるで幕末の夜明け前の勤王の志士の火の玉のような熱気が溢れており、”今の教え”はオカシイので雅春先生の本流復活に向け祈りかつ行動致します。」
「”今の教団”の人から原理主義と言われてもよい。雅春先生の本当の御教えへの信仰を深め『生命の實相』と『甘露の法雨』をいのちの限り護って後の世へと伝えるべく決意しました。」
■仙頭泰先生の結語講話
十時三〇分より仙頭泰先生の結語講話。
「谷口雅春先生は”大東亜戦争とは人類進化の一周期の終わりに当って、日本民族がその人類進化のプログラム達成の為にイエスーキリストの如き犠牲的運命を背負って起こった宇宙的な必須の使命遂行の戦いであったのである”と高い霊的次元の立場から説かれた。これはスゴイ解釈で余人の為し能わざる所であります。讃うべきかな、その崇高な犠牲的精神を!!その結果として黒人も黄人も白人もすべての人類は神の子として平等、かくして植民地解放、民族自決独立となり、かくの如き意味に於いて日本は霊的に完全勝利したのであった。
現代日本人も本当の神の子の自覚になった時に神国・日本が分かり、天皇陛下を拝むことができる。大日本真理国家が現成するのです。日本人全体の”観の転換”が必要です。未来に広がる人類光明化運動、目を覚まして進みましょう。」と力強く呼びかけられた。
■閉会式
十ー時より閉会式、皇居遥拝に続いて中島省治代表の閉会の挨拶。
「この三日間の見真会を通じて尊師・谷口雅春先生が天降って来られて本流復活に向けて私達を導いて下さっている事がひしひしと感じ取れました。『本流復活と天皇国日本の実相顕現』という学ぶ会の理念達成の為に『学ぶ』誌の倍増運動を盛り上げ、本流復活への燃える火の玉の点灯者となろう。
昭和二十年八月十五日の終戦の御詔勅(玉音放送)の朝、生長の家の信仰にふれた東部軍司令官・田中静壱大将による叛乱軍将兵鎮圧の『甘露の法雨』の奇蹟をみても、住吉大神の絶妙なるお働きは今も常にあり。谷口雅春先生は総本山落慶の時に、”皆様は住吉大神の全身全霊ですよ!!といわれた。見真会へ集まりきたった皆様は深い神縁に感応して来られた方々ばかり。来年はもっともっと盛り上げてこの見真会を続けて参りましょう」と締めくくられた。
最後は「学ぶ会」最長老の平岡辰夫氏先導の力強い万歳三唱!!続いて全員が輪となり腕を組み「使命行進曲」を声高らかに大合唱、そして相互礼拝と激励の握手をかわし、来年の再会を約して名残を惜しみつつ故郷へと帰路についたのでした。
講師、運営委員の皆様、そして参加者の皆様、ありがとうございました。
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