神さまはいる。
神さまは、かならず奇蹟をおこす。
でも、その奇蹟は死ぬほどの
努力をしないと、おこらない。
立春の日に行われた別府人分毎日マラソンに見事優勝した藤田敦史氏の言葉である。昨年、八位に終った彼は、あらゆる訓練に挑んだことだろう。その結果、人間知や勝つための作戦を捨て、無心になって疾走したとき、神の子の生命が湧出し、絶好調といわれていた佐藤敦之を振り切って、逆転優勝の奇蹟を招いたのだと思う。
『ひかりの語録』に 「 『 死ね、生きる。』 この言葉は 『生命』 は与える極致で却って生きるものであることを現しているのである。」 という聖句がある。
芸術・スポーツ・仕事など、万般に対し、自我を捨て、神の栄光を顕わすための祈りと行動で臨むとき、奇蹟が起き、理想が成就する、と思う。
かつて、生長の家誌友は、海外を含めると三五〇万人を擁するといわれていた。その組織の強化と拡大をめざして、神の敷かれた黄金のレールに乗り、日本国家の実相顕現と、真の世界平和実現にむかって、私どもは喜々として伝道に励んだ。
(1)、剣璽御動座復活。
(2)、元号存続の法制化。
(3)、現憲法廃棄・自主憲法制定。
(4)、優生(母体)保護法改正。
(5)、(1)〜(4)を実現する人材を政界に送る、
という深い祈りと熱い行動という両輪をそなえてエンジン全開で疾走した。私も中心帰一 ”真理国家日本” を顕正することができたら、いつ死んでもよいと、生命の限り訴えつづけた。
われらの尊師は、「神定国家・日本」 を崩壊させてはならないと、愛国の諸団体を糾合し、その先頭に立って導かれた。また救国の叢書を次々と発行し、執筆に、講演に、ラジオ放送にと、獅子奮迅のいきおいで国難の解決にあたられた。
さらに、ときの総理や要路の大臣に、占領憲法無効宣言 ・ 明治憲法復元の法理を説き、現下の国情を勘案し、明治憲法改正案を国会審議を経て制定すべし、と切望されたが、当時の社会党・共産党・マスメディアの反対にあい、潰えてしまった。
幸い(1) は復活 ・ (2) も法制化された。しかし、(3) の諸悪の因・現憲法と、(4) の母体保護法の改正は、いまだ実現していない。尊師は、いかなる現象にも、ひるまず、気魄烈々と、政界をはじめ各界の有識者層と、われら信徒に檄を発せられた。
尊師は、「彼ら西欧が吾らを弱体化して支配する方法は、
@ 日本の『家』と云う良俗を失わせしめること。
A 日本を歴史なき国家として忠孝の感情を一掃すること。
B 日本人に淫蕩な習慣を植えつけて、精神的及び肉体的に退廃させると云うこと。
C 人口を減少せしめることによって日本の国力を減弱せしめること」
と喝破しておられる。とくに 「避妊と堕胎の公認は性道徳を頑廃せしめる」 ことを強調され、昭和二十七年七月号の 『白鳩』 誌に、 「百万人の児童を救う運動を起せ」 という文章を発表。
そして医師一人の承認で胎児を中絶できる優生保護法改正運動を提唱されたのである。
尊師は、肉体の極限を超えた聖業をなしとげ、あまたの奇蹟をおこされ、天界に召された。
「みなさん、私の存念は”現憲法”と”母体保護法”の廃棄改正であります。どうか、愛する日本を、天皇中心の美しい国に甦らせて下さい。頼みますよ。」
とのお声がきこえてくるような気がする。
神風が吹き始めた。安倍総理は、「立党の精神に則り、改憲を行う」 と力強く表明。今年七月の参院選挙には、憲法改正を第一に戦うことを訴えた。それを受けた中川幹事長は、国民投票法案の実現を、五月三日までには、必ず成立させると明言。残るは ”経済的理由” を削除する母体保護法の改正である。法改正は、議員を動かすことである。
安倍政権は、各種メディアから「保守分断」を仕掛けられ、野党からは、閣僚の言葉尻をとらえて揺さぶりをかけられている。しかし、総理に就任してわずか四ヵ月の問に、
@皇室典範を白紙に戻し
、
A三点の修正は実現しなかったが、教育基本法を改正し、
B国の要の防衛庁を防衛省に昇格させた。
七月の参院選挙では、現憲法改正、自主憲法制定を争点にして戦う! という。戦後こんなにも頼もしく、正しい国家観を有する宰相がいただろうか。 藤田敦史氏のように、「死ぬほどの努力をして自民を圧勝させ、安倍政権で尊師の悲願である憲法改正と母体保護法改正」 を実現させたい。
まことに尊く、有難いことに、悠仁親王殿下のご生誕によって、赤ちゃんを授かりたい女性たちがふえている。国もプロジェクトチームを強化し、少子化対策に乗り出した。寿の風が、戦後殺されし胎児一億の風が ”生ましめ給え・育ませ給え” と春風に乗って吹いてきた。
なにとぞ 「学ぶ」 誌の皆さまも、生命尊重運動 「天使のほほえみ」 に、ぜひ、ご入会賜りますように。
祈るや切。合掌
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