平成20年 1月号

み教えを生きる悦び (46)

胎教博と池川先生からの朗報 (上)

鎌 田 久 子


 日本で開催する 「世界初の胎教博覧会」 ― 参加費は嵩みますが、ぜひいらっしゃいませんか ─ と、会員の石川さんからFAXを頂いた。 日ごろ 「理想の子育ては、

 一、婚前からの男女のあり方。
 二、自然妊娠。
 三、胎教(万物の霊長として万能を具えた土台を培う大切な十ヵ月)。
 四、自然(無痛)分娩。
 五、母乳育児。
 六、満三歳までの教育がやがて開花する生命の美しい花の種を蒔く大切な時期。

と、幼児教育に携わっている頃から言い続けてきたので、 ”胎教博” の三文字に興味をかきたてられた。

  十月八日 (体育の日) は、さわやかな天候に恵まれた。玄米弁当とミネラル水でつくったお茶を持って、東京両国のKFOホールの ”胎教博” に出かけた。
  三階〜十階まで借り切り、朝の十時から夜八時までの大規模な催しである。受付で行事表を頂き、三つの受講チケッ卜を購入する。

  約三十の協賛企業が出展している三階ホールの入口に近づくと、机の上の大きな寵に見事な野菜が盛られている。それらの野菜が美味しいから召し上がれ! と私にテレパシーを送ってくる。わたしは思わず 「このお野菜買わせて下さい」 と叫ぶと、
「いや、これは見本なので売れないんです。予約制で、産地直送をさせてもらっています」 と、チラシやパンフレット、申込用紙などを手渡された。

「この生命農法とは?」
「長年、生命に意識を集中して農業をやっているうちに、生命の基本に還ることが解ったんです。子供が母の子宮に守られ育まれて生れてくるように、大地は植物の生命を育てる地球の子宮なんです。横波は物質文明なので農薬を使う。僕は、生命を縦波と捉えて、感謝の祈りと愛情を注ぐ…」
「まさに、子宮回帰、神事。神業が農業というすば らしい神理に辿り着かれたんですね」
「そうなんです。そうしたら、生命は共存共栄だから、人間の意識を植物の生命に集中したら、無農薬で、自然肥料を使っていたのが、それもいらないことに気づいたんですよ。この地球には、最初から植物に必要な栄養が揃っている。太陽の光合成細菌や窒素を土壌に取り込むことで、土壌は窒素を植物に供給する仕組。あともう一つの栄養は何だと思います?」
「感謝の祈りと褒める言葉がけ…」
「そうなんですよ。植物の生命を敬って、種を植えるときは良い芽を出せよ。芽が出てきたら有難う、立派に育てよっ!と語りかけると、輝いて育ってくれます」

  宇宙の法則にあわせて ”生命農法” に励む高橋文夫氏に、私は心から敬服して予約注文をした。
  ホールに入ると、すぐ右側が妊産婦に安らぎを与える桜花から抽出した香水売り場。その隣りは、ダイヤモンドと体液の相性を調べて癒やしを体感するコーナー。 体液を七色の光波に変えて健康度を測るセクション。マイナスイオンの衣類・積木や布製遊具など、暖かい愛を感じる多彩なホールを一巡して、胎教博とは波動博でもあると思った。

  次は、六階の書籍売り場に直行した。すぐ目にしたのは、 「クリスタルチルドレンーミラクルチルドレンーバナナチルドレン」 などの本である。聞くところによると、この子供たちは、世界中に生れていて、地球の浄化、世界人類の幸せ、死にそうな地球の活性化にやってきたという。中央には池川明先生の本があり、先生は不妊症を助長している原因の 「経皮毒」 (日用品に含まれる化学物質) について二冊も本を出版されている。
  世界的に有名な七田眞氏の本や、グッズもたくさん置かれている。妊産婦の身心を和ますCDやDVDも並んでいて、 「うわ!、神様の波長に合っているものばかりが…」 と感嘆すると、売り場の方たちが満面に笑みを浮かべて語り出された。

「この胎教博も、未来見基さんと池川先生との不思議なご縁で波長が合って実現したんですよ」
「未来見基さんとは?」
「ハイ、まわりから自然出産を反対されながら、胎児との胎話を会得された方で、四人の子供(地球を助けるために、ママを選んだ)を、助産師なしで、胎話出産された無痛分娩のパイオニアです」

  そういえば、池川先生も、幼児期には胎内記憶がまだ鮮明に残っている子供がいることを発表して、神秘な生命、尊い生命を知らしめられた方である。

「地球は、魂を磨くための学校だよ」
「どんな生命でも生れる使命がある。だから産んでね 」
「お母さんが悲しそうだったから笑わせるためにやってきたんだ」

などのメッセージには胸打たれる。
  この日、池川先生の講演が十二時半に終わり、午後は二時半からパネリストとして出演されるというので、一時二十分に控え室に伺い、「天使のほほえみ」の運動理念実現にとって、女性にとって、何よりの朗報に接し、歓喜雀躍した。

(つづく)





鎌田久子氏
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