平成20年 2月号

み教えを生きる悦び (47)

胎教博と池川先生からの朗報 (下)

鎌 田 久 子


(鎌田) この胎教博は、池川先生と未来見基さんとの出会いがきっかけで実現したそうですね。

(池川) ええ、胎児 (もえみちゃん) が私に会いたいというので、お邪魔したお宅で出会いました。私は、お腹の赤ちゃんと胎話ができるとは思っていなかった。未来さんに教わってから、僕は中絶しなくてすむようになって、気が楽になりました。以前は、複雑な事情の妊婦と家族に中絶を頼まれると、胎児を抹殺することで、本人と家族・関係者の苦しみを除去できるのなら … という考えでした。

  現象の大人の方々の声だけ聞いて、お腹の赤ちゃんの声を聴くことをしなかった。それで、中絶希望の方を含め、うちの病院のスタッフ達で、未来さんを招いて胎話の仕方を教えてもらう会を始めたんです。
  そうしたら中絶希望の方が三日後に来院して、「先生、わたしの赤ちゃんが 『ママ、ママに会いたい。会いたいよう。お願いだから殺さないで』 ってメッセージをくれました。わたし、誰が反対してもくじけません。先生、どうか産ませて下さい」 って涙をポロポロこぼして…。僕もうれしくなって、 『いいお産をしましょうね。扶けるから』 って、一緒に泣いてしまいましたよ。

  未来さんの会の会員、栗山晶子さんのシンポジウムでのお話にも感動した。この方は、自宅の近くの産院で、逆子と診断され、出産は帝王切開でと告げられた。彼女は自然分娩を望んでいたので、夫婦でお腹に手を当てて、毎日「どうしたら回ってくれるの」と胎話をしていると、 「いけがわ先生にお願いしてみて … 」 とのメッセージ。
  さっそく池川クリニックに伺うと、先生は快く承諾され、エコーを見ながら胎話をし、お腹の胎児の娘は大感激。次々とメッセージを送り、先生も二コニコとうなずきながら外回転術 (お腹の外から両手で思念を送り、骨盤位の逆子を頭位に回転させる) を施して下さった。
  ところが半回転しかところで、 「明日完全回転をするので、今日はここまで … 」 と胎児が言うので、また翌朝クリニックに伺い、頭位回転をする直前に「私の生まれる場所はここ」 と教えてくれ、胎児は希望通りの明るい部屋の産院で、回転できた時刻とほぼ同時刻に幸せな出産を迎えることができた。池川先生と娘に感謝でいっぱいですと語っていた。

  次に話をされた七田眞先生のお話も圧巻であった。妊娠中のSさんは、医師から 「口蓋裂の赤ちゃんが生まれる」 と告げられ落ち込んでいたときに、七田眞先生の 「新しい胎教」 の本を読み、救われた。本には、「妊娠したら胎児に二つのことを頼みましょう。 一つは 『健康で生まれてね。悪いところがあったら治して生まれてね』 、 二つ目は、 『生まれるときは、自分の力でスルッポンと生まれてね。』 」 と書かれていた。

  Sさんはすぐに実践した。 「あなたは障害を消す力があるから、障害を消して生まれてね」 と毎日語りかけて、出産を迎えた。すると、奇蹟が起きて、赤ちゃんは口蓋裂を見事に治して生まれてきたという。
  二つ目の ”スルッポン ” も、多くの女性たちが毎日胎児に語りかけて ”短い時間で無痛安産” ができたという報告をいただいていると話された。

  いま、神界から祝福の波動が放射され、その波動を感受し、広める使命を帯びた先生方がいらっしゃる。私は感動と感謝をこめて池川先生に申し上げた。 「この ”胎教博” を東京だけに留めず、ぜひ日本中で催して下さい。そして生命の神秘、尊さを世界中のみなさまに、発信して下さいませ」 。

  池川先生は謙虚に 「これが正しいかどうか、未来さんと暗中模索での開催でしたが、勇気づけられました。来年は、四月に神戸で、十月下旬にはこの会場で再び開催したいと思います」 と力強くおっしやった。

  最後に、江本勝先生の 「水からの伝言」 を受講した。ここで私は、またも感謝の思いに満たされた。
  江本先生は 「人間の受精卵は96%が水で、出生時は80%、減った16%の水分は、両親の情報を五体に記憶するために使われる」 と語られた。なるほど、納得である。水が美しい言葉に反応して美しい結晶になるのなら、100%に近い羊水に浮かんでいる80%以上の水分の胎児に、”障害を治して生まれてね”などの語りかけが成就するのは自明の理である。
  先生は、 「世界の五大宗教の一つ一つを水に見せたら、どの宗教からも美しい結晶ができた。次にすべての宗教を一緒に見せたら、その水の結晶は、誰の目にもはっきりと胎児の顔の結晶となったのです。人間はみな、この地球に生まれてきた神の尊い生命であり、宗教はそれをすべての民族に伝え導くことが役割である」 と述べられた。

  ”人間神の子” の真理を伝える私たちと同じ使命感で生命の尊さを訴える先生に、私は心から合掌した。





鎌田久子氏
どんな教えか
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