私ども日本人は、いつの時代にも、国家の命運にかげりが生じ、危うくなると、天皇陛下の御存在に目覚め、そのご威光におすがりし、生かされてきた。戦後、六十四年間の安穏も、実は、先帝 ・ 今上両陛下の、国民に注がれた深いお祈りとご慈愛の賜であったと申せましょう。
そうであるが故に、私は何としても歴代天皇陛下の大御心に応え奉りたい、この一心で、先の衆議院選挙には、火の玉のごとく燃えて頑張ったが、マスメディアの大波を押し返すことはできなかった。
日本の先哲、北畠親房は 「大日本 (おおやまと) は神国なり。天祖 (あまつみおや) 始めて基 (もとい) を開き、日神 (ひのかみ) ながく統 (とう) を伝へ給ふ。我国のみ此事あり。異朝には其類無し」 と名言している。
自民党は、この名言の如く、国民の魂のよりどころであり、世界民族の憧憬の的である異朝に類無き 「天皇国日本」 「真理国家日本」 を堂々と前面に掲げて戦うべきであった。 皇統を断絶し、日本崩壊をもくろむ民主党に政権がゆだねられてしまった今、私たちの為すべきことは、早急に政権交代を計ることにある。
こともあろうに鳩山首相は、少子化担当大臣に福島瑞穂氏を起用した。 「天使のほほえみ」 の究極の目標は 「経済的理由」 の五文字削除の母胎保護法改正である。もしも奇蹟がおこり、福島大臣に法改正の請願がとりあげられたとしても、次の関門は、名うての千葉景子法務大臣。 これも不可思議な力が働いて、鳩山総理に手交されたとする。 今度は国会に上程され、ここで過半数の国会議員の賛成が得られなければ、いずれにしても、否決廃案となってしまう。
それだけに、米国の日本弱体化政策の悪魔の法律 ・ 現憲法と母体保護法を、一日も早く廃棄改正して、清く明き直き 「道義国家日本」 「天皇国家日本」 の実現を標榜する政党の誕生を切に祈る毎日である。
かつて私は、現憲法廃棄運動は、陽性の男子が主導担当する。 母体保護法改正は、陰性の女性が主に担当することが望ましいのではないかと思っていた。
ところが、そんな懸念は消し飛んだ。最近、五会場で五人の男性講師にお目にかかる機会があり、五分ほど母体保護法の内容に触れると、みな一様に 『気になっていましたが、それは日本にとって重大な危機です。ぜひ多くの方々に訴えなくてはなりませんね。応援しますよ』 とおっしやってくださり、数日後には、会費が振り込まれてくる。やはり教養のある方々は、知 ・ 情 ・ 意のバランスのとれた方が多く、心が明るく大らかである。T ・ P ・ Oに従って男女両性に訴えていく勇気とコツを教えられた。
そういえば、三年前の月刊誌 「致知」 が各界有識者二十四人に聞く 「いまここにある日本の危機」 を特集していた。設問は、A、いま感じている日本の危機。 B、その理由。 Cは解決に向けてなすべきこと。であった。
その中に男性の丸山敏秋 ・ 倫理研究所理事長が、女性側の視点に立って、次のような鋭い指摘をされている。
A: 「教育は国の大本」 という視点から、あえて一つだけ日本の危機として取り上げると
すれば、それは日本の 「お産のあり方」 である。
B: 戦後の日本にお産革命が起きた。自宅出産は瞬く間に病院出産に替わった。そこで
は欧米流の安全を第一とした [切って引き出す] お産が平然と行われている。母と子
の死亡率は激減したが、それと引き替えに母子の絆は育まれなくなった。様々な戦後
の教育問題の根底に戦後のお産のあり方が影を落としている。
C : 自然なお産を主とし、医療的手段を従とした質の高いお産のあり方を厚生労働省が
明示する。 それを常態とするには、国民のコンセンサスが不可欠である。
胎児の持つ能力や母子の絆の要請を認識すべき女性が、自然なお産の歓喜を体験できる制度づくりに男性が率先行動すべし。 産む女性は、健康な体づくりに努めるべし。 自然分娩に商業主義が侵入するのを阻止すべし … 。
生命出産の原点に回帰し、夫婦にとって実に示唆に富む、有難いご提言 。近く、丸山理事長にお会いし、生命尊重運動の推進に御助言、御協力を賜りたいと希っている。
本年十一月十二目は、天之御中主神の御直系にまします今上陛下の御即位二十年の佳節を迎える日である。また、十一月は、住吉大神の化身、谷口雅春先生ご誕生の月にあたる。 日本中、世界中が浄められる節目の月である。
われらは、天之御中主神 ― 天照大御神 ― 今上陛下のみ光を背 (そ)びらに享け、住吉大神の浄化の神風を身にまとい、現憲法廃棄改正、母胎保護法改正の一歩一歩の進度を速めてまいりたい。
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