オーストラリア法人と「ときみつる会」は今 |
宮澤潔先生の特別寄稿として、原宿教団本部が、生長の家オーストラリア法人と宮澤潔先生に対して行った不当圧力と不法侵入と不法差し押さえ状等の非法行為と、その非法行為に対する訴訟の状況、及び、谷口雅春先生のみ教えを後世に伝え残さんとする烈々たる真摯な決意が述べられています。 |
特別寄稿 生長の家オーストラリア法人と 「ときみつる会」の今
良識と常識のある諸賢においては、この通知書の内容を読んで一体どう思われるか? 先ず、生長の家オーストラリア法人は、一九九三年に設立されて以来、現在までれっきとしたオーストラリアの法人であり、日本の生長の家東京法人は、吾らの正規の責任役員会で決議した議決に対してそれを変更せよなどと言う権利は全く有していない。 次に、オーストラリアのバクスターにある約二万坪の第一境内地は、生長の家オーストラリア法人が正規の手続きで一九九七年七月に購入し、オーストラリアの法人名で正式に登記されている。ただし、購入に当たっては、東京法人と融資関係を結んだが、それには「返済は融資を受けてから二十年後に一括返済」と明記されている。契約を遂行するかぎり、現時点での返済の義務を負うものではないことは明らかである。 さらに、生長の家オーストラリア法人は、一九九九年十一月には、原宿の宗教法人の融資などは一切受けずに、独力で隣接地の約二万坪の境内地を購入した。(第二境内地) つまり、バクスターの境内地は、生長の家オーストラリア法人が正規の所有権をもつものであり、土地に関して一切の、原宿の宗教法人からの不当な干渉は受けない。吾らは現在もしっかりと従来の法人を保ち、独立以前もそれ以後も終始一貫、ひたすら開祖・谷口雅春先生の御教えを遵奉し続けているのである。 さらに、原宿の法人は吾らに対し、「生長の家」という名称で宗教活動をするな、と言うが、「 Seicho ‐ No ‐ le lncorporated 」の名称は、生長の家オーストラリア法人が一九九三年十二月にオーストラリア政府に登録した正式名称である。何をか言わんやである。 吾らがこれらの正規の場所と名称で、開祖・谷口雅春先生の御教えを宣布するために、正規の宗教活動をすることは、すべて合法であって、やめさせられる理由は皆無である。 むしろ、開祖の教えから逸脱して離反の兆候を見せているのは一体どの団体なのか? ◇侵入事件の真相 上記の、原宿の宗教法人の弁護士による通告書に対し、生長の家オーストラリア法人は、堂々とこの挑戦を受けて立ち、オーストラリアの法律に基づく事はオーストラリアで、日本の法律に基づく事は日本で裁判を前提にした話し合いを開始した。 ところが原宿の「宗教法人」は、融資の返済に関する日本での交渉を音もなく打ち切り、作戦を変更してシドニーの弁護士から、融資契約に反して「融資金を直ちに返済せよ」という通告書を生長の家オーストラリア法人に送らせた。(但し、官澤への不当な懲戒処分に対して、原宿の法人を被告として提訴した裁判は、オーストラリアの裁判とは別に、現在も東京地裁で進行中である。) 当法人は、それらの通告書は、いずれも法的根拠がないものである故、相手にしなかった。すると、東京原宿の「宗教法人」は、法を無視して代理人を雇い、ついに平成十五年三月十二日午前十時、当法人の境内地に侵入してきたのである。彼らは代理人一人とその用心棒風の男二人、制服の警官三人という構成で、この警官は住民の要請があれば後続して暴力沙汰などが起こる事を防ぐ役目で、誰にでも要請することができる。 これを目撃した私は、ただちに外へ出て今まさに二番目の門を押し開け侵入しつつあった六名を、事前に押し留めることが出来た。 私は、「今すぐこの上地を明け渡せ」などと言う、訳もわからないで言っている代理人に対し、警官らの前で事情をよく説明すると共に、法を犯しているのは彼らであることを理路整然と説いた。さすがに警官らは事の呑み込みがよく、きびすを返して去って行ったが、代理人らは自分等の要求が通らないのを不満らしく、しかしながらやがて去って行った。 しかもその代理人がその日持って来た法に反する「差し押さえ状」には、原宿の「宗教法人生長の家」の現本部理事長(掲載者注:吉田晴彦氏)と当時国際部次長(掲載者注:雪島達史氏)の署名が記されてあった。しかしこのようなことは、この両名だけで決行することは、できまい。原宿の宗教法人は、このような非法行為を堂々と正式決定するような組織となってしまったのであろうか。 何という嘆かわしいことであろう。 世の人を助け、そのよき見本となってこそ本命であろう「宗教法人」というものが、このような非法手段を取るようにまでなってしまったとは・・・。 この事件は、このような無法地帯に我々は住んでいるのかと、時代を錯覚させるほどであった。 ◇原宿法人を最高裁で起訴 生長の家オーストラリア法人は、ただちに二日後にはビクトリア州の最高裁判所に、この無法な行為に対し、原宿の「宗教法人」による不法侵入をやめさせる訴えと共に、生長の家オーストラリア法人は全てのことを法に基づいてきちんと行って来ているのであり、正々堂々としたれっきとしたオーストラリアの宗教法人であることを法によって証明するために、原宿の「宗教法人生長の家」を第一被告に、シドニーの弁護士を第二被告に、メルボルンの代理人を第三被告として起訴した。その結果、この三被告には、四日後の三月十八日に最高裁から「禁止命令」( Injunction )が発令された。 これに対し、原宿の「宗教法人」は、自分等を含め、不法侵入をした手下二被告を弁護するため、更にもう一つメルボルンの弁護士団を新たに雇った。 そしてこれらの 宗教本来の目的とはまったくかけ離れたことのために、原宿の「宗教法人」は莫大な生長の家 信徒の浄財 を費消している現状 である。 以上が原宿の「宗教法人」による侵入珍事件の顛末であるが、まだこの裁判は終わってはいない。開祖の御教えを護り、正義を貫かんとする生長の家オーストラリア法人は、不法な行為に対しては断固戦うとともに、彼らの言うまったく理路の通らない「教えを言うな」などという言いがかりや圧力にも決して屈しない。 開祖谷口雅春先生の尊い御教えが原宿の「宗教法人」によって晦まされ行く事態は、すでに次第に明らかになりつつあるが、この侵入事件からもうかがい知ることができる。生長の家オーストラリア法人は、このような危急のときに開祖の教えを遵奉するために「時満ちて」独立を果たしたのである。 吾らが今直面している戦いは、単にオーストラリア法人を守るためだけの戦いではない。これはまさに、開祖・ 谷口雅春先生の御教えをお護りする「護法の戦い」 であると認識している。 というのは、独立法人として開祖・谷口雅春先生の御教えをお護りする使命を受けて「生長の家オーストラリア法人」は存立していると自覚している。なればこそ、この規模的には取るに足らぬような小さな法人である生長の家オーストラリアを奪取し壊滅せんがために、原宿の宗教法人は、 想像を絶するような巨額の浄財を刻々と費消 しつつ、東京、シドニー、メルボルンの世界の三都市の弁護団を動員して挑戦してきているのである。 開祖・谷口雅春先生の御教えを埋没させようとしている原宿の宗教法人が、金力と権力にものをいわせて、いかなる圧迫を加えようとも、吾らの心は常に平安に満たされている。闇はいかに深く巨大であろうととも、決して光を消すことはできないからであう。吾らはたとえ一本のローソクのごとき小さな光であるといえども、吾らの心の中には、開祖・谷口雅春先生と、その御教えに対する不滅の信仰の火があかあかと燃えている。 吾らは、吾等を祝福し、守護し給う宇宙の大神と住吉の大神、そして開祖・谷口雅春先生の御守りと導きのもとに、谷口雅春先生による真の生長の家の御教えと人類光明化の精神を護持し奉り、これを正しき姿で全世界に弘め、後世に伝え遺さんとする多くの「純粋な生長の家」を信ずる人々と共に前進する。 最後に、次に掲げる開祖・谷口雅春先生のお言葉を肝に銘じ、吾等の誓いとする。 吾々は、我々を支配せんとする他の自我に対して、無条件に自我を放棄してはならないのである。・・・目を求むる者には目を与え、腕を求むる者には腕を与え、そのような無批判な与え方は、神性に対して自我を与え切るのではなくして、他人の我欲に対して自己を放棄するようになるから尊いとは云えないのである。・・・我々の各々は積極的存在として毅然として自己を確立し、他の圧迫や誘惑に対して脆弱であってはならないのである。・・・我々が無我であり、没我的であり、脆弱であっても好いのは、唯神に対してのみでなければならないのである。 (谷口雅春先生著『生活と人間の再建』二二七頁より) 尚、左に生長の家オーストラリア法人と日本本部 『ときみつる會』の連絡先を掲げる。 生長の家オーストラリア法人( SEICHO ‐ NO,IE INC. ) PO BOX118,BAXTER,VIC3911 AUSrRALIA ファックス 六一・三五九・七一五・一一七 『ときみつる會』 郵便番号七八〇 - 八六九一 高知市中央郵便局私書箱一五九 ファックス ○八八−八八五−九二八三 |